■2024.5.28
VIA Labs、USB PD EPRをサポートするVL605 USB-C to HDMI 2.1プロトコルコンバータの発売を発表
台北、2024年5月28日 /PRNewswire/ -- USB4、SuperSpeed USB、USB Power Deliveryコントローラ、そしてディスプレイコントローラの主要サプライヤーであるVIA Labs, Inc.(VLI)は本日、VIA Labs VL605 USB-C® to HDMI 2.1プロトコルコンバータの量産開始と即日出荷を発表しました。VL605プロトコルコンバータは、拡張電力範囲(EPR)をサポートするUSB Power Delivery 3.1およびHDMI 2.1 FRLの認証をUSB-IFから取得し、現在TID: 10462としてUSB-IFインテグレータリストに掲載されています。
VIA Lab VL605は、最新のディスプレイ機能をサポートし、高度に統合された低消費電力設計を持つ革新的なシングルチップUSB-C to HDMI 2.1プロトコルコンバータです。USB-Cビデオドングルおよびマルチファンクションドック向けに最適化されており、EPRが有効な場合に最大240Wでパススルー充電をサポートする2ポートUSB PD 3.1コントローラを統合しています。VL605はシングルチップでDisplayPort入力をHDMI 2.1に変換し、最大8K@60Hzまたは4K@240Hzの出力が可能です。また、同時に接続されたホストの充電も行えます。VL605はHDRをサポートし、DisplayPort規格のAdaptive SyncおよびAMDのFreeSync技術と互換性があり、これらをHDMI 2.1のVRR(可変リフレッシュレート)にシームレスに変換します。VL605を組み込んだ製品は、より高品質で、かつスムーズなビジュアルを提供し、周辺機器との接続性を拡張しながら、より高速な充電を楽しむことができるため、ゲーム体験を向上させます。
多くの家庭用ゲームコンソールやコンピュータホストがますますHDMI 2.1をサポートする中で、より高い解像度やリフレッシュレート、VRR、HDR対応などHDMI 2.1の強化機能を備えた多くのディスプレイが登場しています。HDMI 2.1は最大48Gbpsの帯域幅を提供し、HDMI 2.0の18Gbpsに比べて劇的な改善をもたらします。これにより、HDMI 2.1はDisplay Stream Compression(DSC)を使用して、120Hz、144Hz、さらには最大240Hzの高リフレッシュレートの4Kを処理することが可能になります。HDMI 2.1のVRR機能は、ゲームの状況に応じてリフレッシュレートを動的に調整することで、滑らかさを向上させ、スクリーンティアリングや入力遅延を最小限に抑えます。
VL605に統合されたDisplayPortレシーバーは、HBR3データレートをサポートし、4レーンモードで最大32.4Gbpsに対応しています。HDMIソースはFRLモードとTMDSモードの両方をサポートしており、それぞれ最大帯域幅は48Gbpsと18Gbpsです。また、RGBおよびYCbCrのカラーフォーマットをサポートし、192kHzで最大8チャンネルのLPCMサラウンドサウンドオーディオに加え、さまざまな圧縮オーディオフォーマットにも対応しています。VL605はDSCデコーダーを内蔵しており、最新のDisplayPort 2.1仕様で定義されている自律モードおよびソース制御モードをサポートし、制御機能を強化した信号ソースを提供します。さらに、VL605は内蔵のセキュリティエンジンを活用してECDSA検証をサポートし、安全なファームウェアアップデートを実行し、悪意のあるファームウェアコード攻撃を回避することができます。
VIA LabsのPMディレクターであるWayne Chang氏は、VL605の適応性の高さを次のように強調しています。「DisplayPortとHDMIは業界をリードするビデオ規格であり、USB-Cエコシステムと密接に連携しています。VL605は、VLIのUSBハブコントローラと組み合わせることで、さまざまなUSB速度でのUSB PDチャージスルー機能を備えた多数のUSB-Cマルチファンクションドックアプリケーションを作成することができ、幅広い製品を可能にします。VL605の機能に対する期待値は今後ますます高まっていくものと考えます。Apple、Qualcomm、MediaTekの最新のモバイル向けチップにはハードウェアレイトレーシング機能が搭載されており、AAAゲームがモバイルプラットフォームに適応されつつあります。VL605のデュアルUSB PDポートとHDMI 2.1出力機能により、スマートフォンは携帯型ゲーム機として機能するだけでなく、自宅の据置型ゲーム機にシームレスに移行することができます。4K/8Kの大型テレビ画面に投影しながらスマートフォンの充電を可能にするなど、新たなゲーム体験をサポートします。」
VIA Labs VL605の入手可能時期
VL605 USB-C - HDMI 2.1プロトコルコンバータは現在入手可能で、数量限定で出荷中です。
VIA Labs 展示会情報
Computex Taipei 2024
開催日:2024年6月4日~7日
場所:南港展覧館1ホール、台湾・台北
ブース:VIA Labs, Inc. USB-IFコミュニティにて(N0607a)
■2023.12.21
VIA Labs, USB4デバイスのVL832がUSB-IF認証を取得
重要なマイルストーン:USB 3.2 と DisplayPort を統合したUSB4®デバイスであるVL832は多様なアプリケーションへの対応が可能です。
2023年12月21日、台湾・台北-USB4、USB 3.2、USBパワーデリバリーコントローラーのリーディングサプライヤーであるVIA Labs, Inc. (VLI) は本日、USB4エンドポイントデバイスコントローラーのVL832が USB Implementor's Forum(USB-IF)からUSB4の認証を取得したと発表しました。VL832は最大40Gbpsのデータ転送速度を可能とする製品です。TID: 10033 としてUSB-IFインテグレーターリストに掲載されています。
VL832のUSB-IF認証は、USB4エコシステムにおいて重要なマイルストーンとなります。USB 3.2、USB 20Gbpsハブ、USB 2.0 ハブ、および DisplayPort 出力を統合したVL832は、多機能アダプターやドッキングステーションなどPC周辺機器に肝心な接続性を有しています。USB4 40Gbps モードにおいては、VL832は DisplayPort HBR3の帯域幅 (32.4Gbps) を完全にサポートし、またUSB 20Gbps ハブによって、複数の USB 10Gbps デバイスが、ホストプラットフォーム上においてフルパフォーマンスで動作できるようになります。
DP Alternate モードは、2レーンのHBR3 および USB3 10Gbps のみをサポートしますが、VL832のUSB4モードでは、最大4レーンのHBR3 および USB3 20Gbps をサポートします。つまり、VL832のUSB4 モードにおける DP パフォーマンスと USB3 パフォーマンスは両方とも、DP Alternate モードと比較して2倍のパフォーマンスを実現します。
ディスプレイ帯域幅の拡大は、現在のディスプレイのトレンドと完全に一致しています。QHD (2560 x 1440) やそれ以上の解像度への移行や、広色域および HDR テクノロジーによって、より詳細なビジュアルとより豊かで正確な色をユーザーに提供することが益々重要視されています。 また、非圧縮の4K@120HzやDSC@240Hz以上など、より高いリフレッシュレートをサポートすることで、滑らかで没入感の体験を求めるゲーム愛好家の要求に応える事が出来ます。さらに、最大4台の4K ディスプレイを確実に60Hzのリフレッシュレートで接続し、効率的に処理できる能力は、クリエイターや専門家にとっては著しい技術的な進歩といえます。
「VL832は、世界中の顧客においてトラベルドックやモニターなど約50製品で採用された実績を持つVL830の後継製品としてその勢いを引き継いでいます。」とVLIのビジネス開発ディレクター、Terrance Shih氏は述べています。 「VL830はキャプティブアップストリームポートのケーブルを使用した製品を対象としていました。一方、VL832は信号品質が強化され、取り外し可能なケーブルを使用する製品に対し、より柔軟な製品設計が可能となりました。」
USB-IFの社長兼COOのJeff Ravencraft 氏は次のように述べています。「USB-IFが策定する規格の特徴は、親和性や使い勝手の良さにとどまりません。それは、厳格なテストや認証プログラムによって消費者にシームレスなコンピューティング体験を保証するところにあります。」
「VIA Labsの製品のようなUSB-IFに認証された製品は、テクノロジーの成功への戦略的投資の表れであり、USBエコシステムが持続的に成長し、広く受け入れられる事に大きく貢献します。」
VL832 の状況
VL832 は、5つのUSBダウンストリームポートと 1つの DisplayPort出力を備えた、コンパクトなFCCSP パッケージ (10x10mm) の製品です。 Extended Power Range (EPR) に対応するVL108 などの USB PD コントローラソリューションと組み合わせると、互換性のあるホストシステムで 140W 以上の急速充電を実現できます。 USB4 エンドポイントデバイス コントローラのVL832 はすでに量産出荷を開始しております。
VL832 製品の詳細